【お知らせ】Wisee Cockpit Monitorレンタル提供開始
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Wisee Cockpit Monitor実機展示情報
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Wisee Cockpit Monitor 開発ストーリー

2026年3月27日
Development Story

私たちがWisee Cockpit Monitorを開発した出発点は、「どうすればもっと多くの画面をつくれるか」ではありませんでした。

画面を増やしても、仕事がしやすくなるとは限りません。必要な情報が見づらければ、視線の流れが不自然なら、それは単に表示領域が広がっただけの環境です。私たちが本当に向き合いたかったのは、どうすれば仕事の流れを止めにくい視界をつくれるのか、という問いでした。

思考の流れに寄り添い、視界の中で仕事を組み立てやすくするための作業環境。Wisee Cockpit Monitorは、その考えから生まれました。

テーマ
Wisee Cockpit Monitorが生まれた背景と、設計に込めた考え方
この記事でわかること
開発の出発点、コックピット発想、ユニット構造、縦横レイアウト、細部設計へのこだわり

開発の出発点は、「画面数」ではなかった

Wisee Cockpit Monitorの開発を考え始めたとき、私たちの中にはひとつの違和感がありました。

それは、多くの作業環境が、“表示するための機材”としては整っていても、“考えるための空間”としてはまだ十分に設計されていないということです。

仕事では、表示される情報そのものだけではなく、それがどこに置かれ、どう見え、どう比較できるかが重要です。同じ3画面でも、ただ横に並んでいるだけでは使いやすいとは限りません。必要な情報が遠かったり、視線移動が不自然だったり、置きたい位置に置けなかったりすれば、画面が増えても快適にはなりません。

だから私たちは、最初から「何枚にするか」よりも先に、どんな視界なら仕事の流れを保ちやすいのかを考えました。画面数は、その結果として決まっていくものです。出発点は、常に「思考しやすい配置とは何か」でした。

複数の情報を扱う作業イメージ
思考が中断されてしまうイメージ

私たちが目指したのは、思考のための視界設計

一般的にモニターは、画面を映すための装置として捉えられます。もちろんそれ自体は間違いではありません。しかし、私たちはそこにもう一歩踏み込みたいと考えました。

本当に必要なのは、単に表示領域を広げることではなく、仕事の流れに合わせて視界を構成できることです。

たとえば、ある画面には AI との対話を置く。別の画面には資料やデータを置く。中央では文書や表計算など、いま手を動かしている作業を進める。さらに補助的な連絡や通知を、視線の端で把握できる位置に置く。こうした配置が自然にできると、比較、判断、入力、確認といった仕事の基本動作が滑らかになります。

私たちが設計したかったのは、「たくさん表示できる環境」ではなく、必要な情報を、仕事の流れに沿って置ける環境でした。

重視したこと

  • 必要な情報を同時に視界へ置けること
  • 仕事の種類に応じて配置を変えられること
  • 見るための画面と、操作するための画面の役割を分けられること
  • 視線移動が不自然になりすぎないこと
  • 毎日の仕事の中で、無理なく使い続けられること
コックピット型ワークスペースのイメージ
視界を構成するイメージ

なぜ「コックピット」という発想にたどり着いたのか

私たちが「コックピット」という言葉を使うのは、単に見た目が多画面だからではありません。

コックピットという言葉には、必要な情報が、判断しやすい形で整理されている空間という意味を込めています。

飛行機の操縦席では、重要な情報が一箇所に集められ、視線の流れの中で把握できるように設計されています。それは見た目のためではなく、判断の連続性を守るためです。現代の仕事も、それに少し似ています。考える、調べる、書く、伝える。しかもそれらは、順番ではなく重なりながら進みます。だからこそ、必要なのは単純な多画面化ではなく、複数の情報が視界の中で意味を持って並ぶことでした。

Wisee Cockpit Monitorは、この「視界の中で仕事を組み立てる」という考え方から生まれています。

コックピットのイメージ
必要な情報が、判断しやすい形で整理されている空間を目指しました。
コックピット型ワークスペースのイメージ
重要なのは画面数ではなく、情報の位置関係と見渡しやすさです。
コックピット発想の要点
  • 情報を切り替える回数を減らすこと
  • 必要なものを、必要な位置に置けること
  • 比較や判断を流れの中で行いやすいこと
  • 仕事の進め方に合わせて環境側を組み替えられること

「視界の中で仕事を組み立てる」という考え方を、実際の製品として見てみたい方は、Wisee Cockpit Monitorの詳細もご覧ください。

なぜユニット構造にしたのか

構造を考えるうえで、私たちは最初から「大きな一体型モニターを作る」方向には進みませんでした。

理由は明確です。実際の仕事では、環境は常に理想的とは限らないからです。十分な設置スペースがあるとは限らない。毎日まったく同じ場所で使うとも限らない。構成を変えたくなることもある。そして万が一のときには、扱いやすく、対応しやすい構造である必要があります。

そこで私たちが採用したのが、ユニット構造でした。ユニット構造にすることで、必要な構成で組み合わせやすくなり、収納や持ち運びのしやすさにもつながります。さらに、一部に不具合が生じた場合にも、全体を丸ごと扱うのではなく、ユニット単位で見直しや対応をしやすくなります。

これは単なる機構上の特徴ではありません。使う自由度と、運用しやすさの両方を考えた結果の構造です。

ユニット構造を選んだ理由
  • 構成を固定しすぎないため
  • 必要に応じて組み合わせやすくするため
  • 分けて扱えるようにするため
  • 持ち運びや収納のしやすさを高めるため
  • 一部対応のしやすさを考慮するため
コックピットモニターのユニット構造
一体型ではなく、分けて扱えることが使いやすさにつながります。
ユニット構造の可動イメージ
使い方や場面に応じて、構成の自由度を持たせることを重視しました。

使い方を固定しないために、縦横の自由度を重視した

開発の中で、もうひとつ大切にしたのが、画面の向きや配置を固定しすぎないことでした。

仕事で扱う情報は、すべて横長とは限りません。文章、コード、AI の出力、論文、チャット、SNS、各種管理画面。こうした情報は、縦方向に長く連なるものも多く、横画面だけでは必ずしも見やすいとは言えません。

だから私たちは、画面を増やすことそのものではなく、どの向きで、どの役割として置けるかに注目しました。主作業用の画面、参照用の縦画面、補助情報を常時表示する小さな画面。そうした役割分担ができることで、視界全体がより仕事に合った形へ近づいていきます。

縦横の自由度は、見た目の変化のためではありません。仕事の種類に応じて、視界の設計を変えられるようにするためのものです。

設計視点

画面の向きも、仕事に合わせて選べるべきだと考えた

横長の情報だけでなく、縦長の情報も扱いやすくしたい。作業内容に応じて、画面の役割を変えられるようにしたい。一律の並び方ではなく、使う人ごとの最適解を作りやすくしたい。そうした考えから、縦横の自由度を重視しました。

技術面でも、“ただ増やす”以外の方法を選んだ

多画面環境を考えるとき、見た目や構造だけでなく、技術面の設計も非常に重要です。

一般的に、画面数が増えるほど、PC 側の負荷や構成上の複雑さが気になる場面は増えやすくなります。特に、仕事そのものに PC の処理資源を使いたい人にとって、表示環境が重荷になりすぎる状態は望ましくありません。

私たちは、単に画面を増やすことではなく、より多くの人が扱いやすい形で多画面環境を成立させることを目指しました。そのため、Wisee Cockpit Monitorでは、従来の外部映像出力の発想だけに頼るのではなく、独自の構成でマルチディスプレイ環境を実現しています。

ここで重視したのは、特別な一部の人だけが使えるものではなく、より現実的な仕事環境の中で使いやすいことです。技術の見せ方を派手にするよりも、毎日使う道具としての安定感や扱いやすさに重きを置く。この判断も、Wisee Cockpit Monitorの開発思想のひとつです。

見えない部分の設計:ハブの可動部に時間をかけた理由

開発の中で特に印象に残っているのが、ハブの「曲げる動き」に関する調整です。

一見すると、小さな部分に見えるかもしれません。しかし実際には、この可動部分の質が、使ったときの安心感や一体感を大きく左右します。少し緩ければ不安定に感じる。少し硬すぎれば扱いにくい。角度が曖昧だと、狙った位置で止まりにくい。接続後にわずかなズレや段差が出ると、使い心地全体にも影響します。

だから私たちは、この可動部の調整に時間をかけました。開いたときに安定していること。画面を支えても頼りなく感じないこと。角度が意図した位置で決まりやすいこと。接続後に不自然なズレが出にくいこと。こうした条件を同時に満たすために、試作と見直しを繰り返しながら、細かな調整を積み重ねました。

完成品を見ただけでは伝わりにくい部分かもしれません。それでも、毎日触れる道具だからこそ、こうした小さな動きの質が、最終的な満足感を大きく左右すると私たちは考えています。

コックピットモニターの開発図
構造試作のイメージ
コックピットモニターのハブ開発
毎日使うものだからこそ、細かな動きの質を重視しました。
ハブ機構設計で追求したこと
  • 複数画面を支えたときにも安定していること
  • 動かした角度が狙った位置で決まりやすいこと
  • 接続後に段差やズレが出にくいこと
  • 見えない部分まで含めて一体感があること
Hub Design

小さな動きの質が、使い心地の質を決める

ハブは単なる接続パーツではなく、製品全体の使い心地を支える構造の一部です。そのため、見た目では気づかれにくい部分にも、私たちは時間をかけて向き合いました。

開発とは、理想を現実の使いやすさへ落とし込むこと

製品開発では、理想だけを語っていても形になりません。実際には、構造、重心、角度、触れたときの感触、収納性、扱いやすさなど、多くの現実的な条件をひとつずつ整えていく必要があります。

Wisee Cockpit Monitorも同じでした。「こうありたい」という発想だけではなく、それを日常の仕事で無理なく使える形へ落とし込むこと。そのために、試作、調整、再設計を繰り返してきました。

そして、開発は出荷した瞬間に終わるものでもありません。実際の使われ方や、利用者からの声を受けながら、よりよい方向へ更新し続けることも、開発の一部だと考えています。私たちにとって開発とは、理想を語ることではなく、使う人の現実に少しずつ近づいていくことです。

この製品を、どんな人に届けたいか

Wisee Cockpit Monitorは、特定の専門職だけのための製品ではありません。

私たちが思い描いているのは、情報を扱いながら働くすべての人です。考えながら調べる人。比較しながら書く人。複数の情報を見ながら判断する人。やり取りと制作を並行して進める人。AI を活用しながら、自分の仕事の質を高めたいと考える人。

そうした人にとって、作業環境は単なる周辺機器ではなく、仕事の質を支える土台です。

画面の数そのものを誇りたいのではなく、
見える情報が増えることで、考えやすさが変わる感覚を届けたい。

判断がしやすくなること。比較がしやすくなること。思考が中断されにくくなること。そして、自分に合った視界を作れること。Wisee Cockpit Monitor は、そうした変化を支える道具でありたいと考えています。

Behind the Scene

私たちは、作業環境の不自由さを「仕方がないもの」として受け入れる時代を終わらせたいと考えています。

情報量が増え、考えることの密度が高まっている今、必要なのは、我慢しながら使う環境ではなく、思考や創造に自然と寄り添う環境です。

背筋を伸ばして仕事ができること。必要な情報を無理なく見渡せること。集中と創造性の両方を支えられること。Wisee Cockpit Monitorは、そうした環境をかたちにしようとした、私たちなりのひとつの答えです。

Wisee Cockpit Monitor 進化の歩み
Wisee Cockpit Monitor 進化の歩み

革新の裏にある技術

構造設計から安全性、使い心地に至るまで、細部にわたる独自開発を積み重ね、従来の常識に縛られない発想と品質へのこだわりが、いくつもの発明特許・意匠登録として結実しています。

5発明特許
5実用新案
5意匠登録

これらは単なる法的保護ではなく、製品をどう成立させるかを真剣に考え抜いてきた積み重ねでもあります。一つひとつの技術や設計判断が、最終的には利用者の体験につながると私たちは考えています。

これからのワークスペースへ

働き方はこれからも変わっていきます。そして、その変化に合わせて、作業環境のあり方も変わっていくはずです。

私たちは Wisee Cockpit Monitorを、単なる製品としてではなく、これからのワークスペースを考えるひとつの提案として開発してきました。もちろん、これがすべての完成形だとは考えていません。むしろ、ここから先も、使う人の仕事や視界に合わせて、より自由で、より自然で、より思考を妨げにくい環境を追求していきたいと考えています。

画面を増やすためではなく、仕事の流れを整えるために。表示領域を広げるためではなく、思考の可動域を広げるために。Wisee Cockpit Monitorは、そのために生まれました。

関連リンク

実際の製品構成や使用イメージを見てみたい方は、Wisee Cockpit Monitorの詳細もぜひご確認ください。

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